モビルスーツの性能の差が、戦力の決定的な差ではないことを教えてやろう

昔の中国の格言です・・・・ウソです、すいません(苦笑)。
しかし、ある意味、真実でもあります。私自身、趣味が高じて高価なレンズも 購入してみたりしましたが、なにも高い道具を使わなければよい写真が撮れない というワケでもないでしょう(*)。
性能の差は、創意と工夫、知恵と勇気(違)で埋めるのも、趣味としては立派な 楽しみ方のひとつです。

そういうワケで、すでに5年落ちとなった300万画素のコンパクトでどこまで 頑張れるか?、、、をちょっと前からイロイロ試してはいました。

(*) もちろん、カメラ/写真をお仕事にしている方などは機材のポテンシャルが もろに仕事効率に影響することも存じていますし、高いポテンシャルを持った 機材でさらに創意/工夫を重ねればより凄いアウトプットも出せるだろうことも 理解しております。
また、道楽でも、良い機材を 持つことに喜びを感じる価値観のかたもいらっしゃることも知っています。
それらを否定する意図はまったくございませんので、あしからずご諒承ください(^^)


アイディア降臨

で、先日、ぼけらぁ〜、とブローニーフィルムの空き箱を眺めていたら、 写真の赤丸部分でヒラメくものがありました。。。

世の中には『プアマンズストロボ』と言うアイディアがあります。 こちらのサイトなど、『ここまでやるかぁ!!』と驚嘆するばかりです(^^;;
いずれは自分でもトライしてみたいとも思いつつ、キチンと図面を書くの なんてズボラな私にはハードルが高いなぁと思っていたのです。


私の持っている『古いコンパクト』OptioS30はこのようなデザインをして います。
このストロボ部分と前述のブローニーフィルムの空き箱が謀った 測ったようにピッタリだと気が付いたわけです。
試しに当ててみるとこの通り。

まるで南米大陸とアフリカ大陸の海岸線からプレートテクトニクスを発見した 科学者のように舞い上がってしまいました。コレなら行けるゾ!!


図工のおじかん

そういうワケでまずは準備です。
と言っても道具はハサミとカッター、糊とメンディングテープくらいです。 ついでに以前、百均で買ったネイルケアグッズが放置してあったのが目に付いたので こいつも利用します。(最終的には千枚通し(もしくは錐でもOK)も使用しました)
材料のほうは、フィルム空き箱とビールの空き箱を利用しました。後は反射用の アルミホイルですね。

ミッション1: 導光路(今作った造語)を作る

フィルムの空き箱をヒラキにします。
後で筒状に戻しますので、 ハサミでジョキジョキ切らないで、カッターで糊しろ部分を剥がします。


内側にアルミホイルを貼り付けます
光の損失をなるべく避けたいのでホイルの光沢面を上に。
乱反射をなるべく抑えるためにネイルケアグッズでなめします


箱を筒状に戻します。糊付け&テープで補強します。

ミッション2: バウンス面を作る

ビールの空き箱を一面だけ切り取ります。


素人考えですが、バウンス面ではなるべく乱反射させたほうがよいと思うので
ホイルをいったん握りつぶした後、破れないように慎重に伸ばします。


糊付けします。ここではあえてホイルの光沢しない面を上にしました。
ホイルをシワだらけにしたため糊の付きが悪いの で重石を乗せて定着するまで時間を置きます。


ミッション3: 合体、そして完成

バウンス面に切り込みを入れ、導光路を差し込みます。
フィルム空き箱のベロの部分を使用して、バウンス面と接合。 糊付けしたのちテープで補強します。


カメラ本体にもテープで固定して完成



テスト撮影
撮影風景はこんな感じになります(笑)。

バウンス面を角度微調整&調整した角度に固定するために、千枚通しで 穴を開けてビニール紐を通しました。
ビニール紐のテンションで、かなり微妙な角度調整が可能です。

では作例をご覧ください
(40行スクロールしてねん)









































いかがでしょう?割と自画自賛モードに入っているのですが(苦笑)

参考までに、ストロボ直射(左)と、今回作成のプアマンズストロボ(右)の 比較写真も載せておきます(サイズ小さくてすみませんが)。


いろいろと試してみると、バウンス面の角度をちょっと変えただけで、 ずいぶんと撮れる写真が変わるようです。 この辺はトライ&エラーで探りながらの撮影が基本となりそうです。
まぁ、枚数撮っても、ランニングコストをあまり気にしないでよいDigital Cameraの 利点でもありますしね。
それから、ビールの空き箱がもう一面余っていましたので、同じ要領で レフ板をこさえて、前方下方からの起こしにも使ってみました。 こちらは、まだうまく効果が出せてませんが、プアマンズストロボ側の バウンス面とうまく角度を合わせたら使いようがあると思います。 今回の工作時間は糊を乾かすための待ち時間も入れて90分ほど。正味1時間は かかってないと思います。 簡単お手軽で効果もでますし、壊れてもちっとも惜しくないので(笑)、 興味を持たれたかたは試してみてくださいませ。
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2009/08/30 ALPHA